群青色の時間

遥かなるマスター・オブ・ライフ<人生の達人>への道

演芸四方山話

ターナー島と蛸の松

昨日、大阪中之島美術館で開催中のテート美術館展へ行ってきた。今回は光をテーマにした特別展。前半は印象派を始めとする絵画が並び、中盤から現代アートが中心となる構成だった。 近年、日本でも写真撮影OKの展覧会が増えてきて、このテート美術館展でも一…

うちの師匠はしっぽがない落語会

先週末の9月4日、天満天神繁昌亭で開催された「うちの師匠はしっぽがない落語会」に行ってきました。TNSKさんによる漫画「うちの師匠はしっぽがない」(略称「しっぽな」)にちなんだ落語会です。 入場前に繁昌亭すぐそばの天神さん(大阪天満宮)にお参りし…

桂宗助改メ二代目桂八十八襲名披露公演

本日大阪でスタートした、桂宗助改メ二代目桂八十八襲名披露公演に行ってきました。八十八(やそはち)は三代目桂米朝の俳号で、その米朝師匠の事実上の末弟である桂宗助さんがこの度二代目として襲名されました。 俳号を芸名として襲名するというのは歌舞伎…

難波橋

上方落語の舞台の歩き方シリーズ。 水都大阪(大坂)の情景を表した言葉に、浪華八百八橋というものがあります。今回取り上げるのはその大阪の橋のうちの一つ、難波橋。大阪市の大川に架かる橋で、北側から渡ると西天満から中之島を跨いで船場の北端である北…

愛宕山

今回は上方落語の「愛宕山」の舞台である京都の愛宕山を紹介します。 落語ファンである私の趣味の一つに、落語の縁の地巡りがあります。いわゆる聖地巡礼ですが、今回取り上げる愛宕山には古くから多くの参拝者を集める愛宕神社が山頂に鎮座しており、本当の…

緊急事態宣言前最後の落語現地鑑賞(2021.04.24)

本日、新型コロナウイルス感染症拡大にかかる緊急事態宣言が大阪府を含む4都府県に発令されました。大阪府では昨年から3度目の発令となります。 今回はイベント・スポーツは原則として無観客開催とすることを求められています。大阪の常打ちの寄席である天満…

桜宮 feat. 百年目

大阪に引っ越してきてから3年になります。上方落語が好きな私にとって、大阪は街全体がテーマパークのようなものです。大阪で生まれ育った人達には当たり前のことでしょうが、ずっと聴いてきた落語の舞台である街に住んでいるというのは今でも不思議な感じが…

五代目桂米團治

本日、尼崎のピッコロシアターで行われた桂米團治独演会に行ってきました。 演目は下記の通りです。 桂慶治朗「子ほめ」桂米團治「淀の鯉」桂宗助「釜猫」桂米團治「一文笛」中入桂米團治「くしゃみ講釈」 「淀の鯉」と「一文笛」は、米團治さんの師匠であり…

お菊井戸/お菊神社

昨日、兵庫県姫路市に行ってきました。 姫路とくれば、国宝であり日本初の世界遺産でもある姫路城が言わずと知れたシンボルです。 確か中学生の頃だったと思いますが、一度姫路城を見物したことがありました。今回はそれ以来の訪問でした。様々な角度から眺…

カープ寄席 in 大阪

今季、球団初のリーグ三連覇を達成した我らが広島東洋カープ。ここ数年は、成績に比例するかのように本拠地・マツダスタジアムのチケット争奪戦も熾烈を極めています。私は毎年一度は広島に観戦に行っていましたが、チケットの獲得競争のあまりの過熱ぶりに…

三代目桂米朝

私が落語を聴き始めたのは20代の半ば頃でした。ある本を読んで落語に興味を持ち、そのタイミングでたまたまNHKで桂米朝師匠の落語会の放送を観て、その気品と威厳と機智に満ちた高座にKOされました。その番組で最初にかけられていたのは「百年目」という大ネ…