群青色の時間

遥かなるマスター・オブ・ライフ<人生の達人>への道

カープ寄席 in 大阪

今季、球団初のリーグ三連覇を達成した我らが広島東洋カープ
ここ数年は、成績に比例するかのように本拠地・マツダスタジアムのチケット争奪戦も熾烈を極めています。
私は毎年一度は広島に観戦に行っていましたが、チケットの獲得競争のあまりの過熱ぶりにちょっと引いてしまったところもあって、今年はマツダスタジアム開場以来初めて聖地を訪れることなくシーズンを終えました。

ビジターでも、名物のスクワット応援で盛り上がるカープ側外野席は早い段階で売り切れてしまうことは日常茶飯事です。
それでも、マツダスタジアムより他球団の本拠地の方がチケットを取りやすい状況です。
私も、今年は東京ドーム、神宮球場ナゴヤドーム、京セラドームでカープ戦を観戦しました。

全国各地にカープを応援するファンが増えています。

そして、今や大阪でこんなイベントが開催されるまでになっています。

その名も「カープ寄席」!
カープを始めとするプロ野球のファンの噺家さんが集う落語会です。

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いやー、こんな未来がやってくるとはね……。
私は学生時代を神戸で過ごしましたが、当時(1990年代後半)の関西のプロ球団の人気は、圧倒的に阪神、その後にイチロー特需のオリックス、そして近鉄が続く、という図式でした。

まさか20年後に大阪の真ん中でカープ寄席が開催されていようとは思いもしませんでしたよ。

このカープ寄席、昨日が第4回となりました。
私は今年の夏に大阪に引っ越してきまして、今回初めてカープ寄席に参戦させていただきました。

プロ野球チームのユニフォームを着用、またはグッズ持参の方にはキャッシュバックあり、ということもあって、カープのユニフォームを着た人も多く、普段の寄席とは違った雰囲気でした。

出演者は以下の方々です。

月亭八方阪神タイガースファン)
桂楽珍 (読売ジャイアンツファン)
桂そうば広島東洋カープファン)
桂三実 (中日ドラゴンズファン)
花登益子(広島東洋カープファン)※三味線

主催者は、三味線担当の花登益子さんだったようです。

前半は4人の噺家さんの落語、仲入りを挟んで出演者全員による野球トーク、という構成でした。

今回披露された落語のネタは以下の通りです。
尚、かっこ内は出囃子です。

桂三実 : 熱援家族 (燃えよドラゴンズ!) 
桂そうば: 必殺仕分人(それ行けカープ
桂楽珍 : ふぐ鍋  (闘魂こめて
月亭八方崇徳院  (六甲おろし

内容は、部分的に野球ネタが織り交ぜられたりしていますが、基本的には普通の落語です。

私は普段、古典落語ばかり聴いているので、新作落語の「熱援家族」と「必殺仕分人」は初めて聴きました。
そのため、この2作のタイトルは後で調べたものです。

カープファン代表のそうばさんは、以前愛媛での桂米朝一門会で一度落語を拝見したことがあります。
その時は「手水回し」を演じられていました。
今日のネタはオリジナルでしょうか。
「わかるわかる!」という話が満載でした。

楽珍さんと八方さんはさすがベテランという芸です。

八方さんは米朝一門に属する噺家さんですが、やはり一門の中では独特のカラーを持っているという印象でした。
米朝さんの「崇徳院」と共通するところもありますが、あれが「月亭」の色なんでしょうか。

後半の野球トークは、それぞれの贔屓球団のファンの視点で話をするというのが基本的なスタイルです。

阪神ファンの八方さんは、本当に野球がお好きなようで、放っておいたら延々話し続けているような状態でした(笑)。
八方さんは阪神以外の球団の選手のこともとてもよくご存じで驚きました。

埼玉西武ライオンズから読売ジャイアンツにFA移籍した炭谷銀仁朗選手の人的補償内海哲也投手が移籍することが本日発表されましたが、そういった最新の時事ネタも入るなど、普通の野球ファンの会話という感じもあってとても楽しませていただきました。

カープ寄席、次回も是非観に行きたいと思います。