群青色の時間

遥かなるマスター・オブ・ライフ<人生の達人>への道

心斎橋の奇蹟/永井真理子アコースティックツアー サモール大阪

1週間前になりますが、4月10日(土)に「永井真理子アコースティックツアー サモール大阪」に行ってきました。
会場は心斎橋SUNHALL。
昼の部と夜の部にダブルヘッダー参戦しました。
本来は昨年5月に開催予定だったライブで、コロナで何度か延期になった末、先週末に実施されたものです。
もちろん、マスク着用かつ大声禁止などのルールが設けられているため、客席からは声援の代わりに手拍子と拍手のみ。
それでもステージと客席の心が一体となっていることを実感できる感動的なライブでした。

今回のツアーでは、観客のリクエストに応えて1曲演奏するというコーナーがあります。
手を挙げる客の中からステージ上の永井さんが一人選んで決めます。
コアなファンも多いので(笑)、伴奏の方のレパートリーに入っていない曲はごめんなさい、になる場合もあります。

今回、昼の部は整理番号的に前の方に座れることがほぼ確実だったので、これはワンチャンあるんじゃないかと密かに考えていました。

……果たして妄想が現実になりました。

永井さん「じゃあそこの赤いパーカーの方!」
私「えええええ!! マジすかああああああ!!!」(注: 大声禁止につき心の声)

なんというミラクルでしょうか。
私にとって永遠のスターである永井真理子が私のリクエスト曲を目の前で歌ってくれる日が来るとは……。
謹んで「EVERYTHING」という、私が一番好きな永井真理子ナンバーをリクエストさせていただきました。
シングルのカップリング曲でオリジナルアルバムにも入っていませんが、昔からこれが好きで、いつか生で聴きたいと思っていた1曲です。

永井さん「あ、その曲はできますよ!(笑)」

ライブ前までは、もし現実のものとなったら号泣必至やなと思っていましたが、大感激でありながらなんだか現実感がなく呆然と聴いていました。
考えられないほどの幸福な体験。
いやー、サプライズすぎました。
実は俺もう死んでるんちゃうかな(笑)。
生きてるとしたら二度目の人生のつもりできちんとした生活をしたいと思います。
神に「奇蹟見せたるからこれからちゃんとせえよ」と言われたような気がしています。

菊池涼介

昨日横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズ広島東洋カープの試合で、カープ二塁手菊池涼介が2019年9月以来の失策を記録しました。
昨シーズン、NPB史上初めて二塁手としてシーズン守備率10割という金字塔を打ち立てた名手の2年ぶりの失策。
安打にも見える際どいプレーだったこともあり、ネットも騒然としていました。

8回裏、ベイスターズ桑原将志が放った高いバウンドのゴロに猛チャージした菊池でしたが、打球がグラブの土手に当たって捕球できずに前にボールが転がる間に打者走者は一塁へ。
記録は失策となり、足かけ3年に渡って続いていた菊池の連続守備機会無失策記録が569でついにストップしました。
いやー、あれが失策とはちょっと判定が厳しくないですかね、公式記録員さん……。
捕っていてもあの体勢から送球してアウトにするのは難しかったと思います。
菊池の守備力であればアウトにできた、かもしれない、というレベルのプレーではありましたけど。

とは言えそもそも、記録を安打にするか失策にするかの判断というのはとても微妙なものです。

野手がゴロに追いつけずに外野に抜けて行けば大抵は安打が記録されます。
守備範囲が広い選手なら同じ打球に追いつけることもあるわけですが、なんとか捕球した後の無理な体勢から送球して悪送球になって打者走者が一塁に達した場合は失策が記録されてしまうことがあります。
公式記録員がプレーの状況を勘案して一塁への出塁は安打としたとしても、一塁手がボールに触れられないような悪送球で打者走者に二塁まで進まれれば、その進塁に対して失策が記録されます。
さらにこの場合、一塁手がうまく送球を捕ってくれてアウトになれば失策は記録されません。
守備の上手下手というのは単純に失策の数だけでは量れないというのが、野球の奥深さでもあります。

菊池については守備範囲があまりにも広いが故に、デビュー当時からこういった失策が散見される選手でした。
悪送球で二進されるリスクを考えれば無理に一塁に投げないというのも一つの選択肢ですが、菊池はアウトにできる可能性があると思えば果敢に送球します。
昨日の失策の場面、無気力なプレーや凡ミスではなく、ああいう菊池らしいぎりぎりのアグレッシブな守備の中で生まれた失策で記録が途切れたということは、むしろ誇らしいとも思います。
菊池なら普通にアウトにできる打球だった、と判断されてのことでもあります。

カープの本拠地であるマツダスタジアムは日本では珍しく内野にも天然芝が張られた球場ですが、内野手にとっては非常に守りが難しいグラウンドです。
その中でシーズン無失策という偉業を成したということは特に価値があると言えます。
リアルタイムで現役時代を見ることができているのが野球ファンとしてありがたいですし、自分の贔屓チームの選手であるということが本当に幸せなことです。

菊池がルーキーだった年の2月、私は初めてカープの沖縄キャンプを訪れました。
練習が終わって人気(ひとけ)がなくなった球場の周りを歩いていて、菊池が球場から出てくるのを見つけ、持参していたボールにサインをしてもらいました。
あの時間帯にまだ球場にいたということは恐らく居残りで練習をしていたんだと思います。
物腰が柔らかくてとても人当たりが良い人だな、という印象を持ったのを覚えています。
チームの中心選手としてカープをリーグ三連覇に導いてくれることになるとは、その時は想像していませんでしたが。

私の中では菊池涼介は永久に史上最高の、そして世界一の二塁手です。

 

二塁手革命 (光文社新書)

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FC今治、今シーズン初勝利!

FC今治は本日、ホーム・夢スタでガイナーレ鳥取と対戦し、今シーズン初勝利を挙げました!

楠美圭史の少々ラッキーなJリーグ初ゴールで先制。
ルーキーの武井成豪にもプロ初得点が飛び出し、2-0で快勝しました。
GKの岡田慎司を中心に無失点で終えることができたのも収穫。
会心のゲームでした。

先日、レオミネイロが左足関節脱臼骨折で全治6か月というショッキングな発表がありました。
そして守護神・修行智仁も故障した模様で、チームは苦しい状況に陥っています。

そんな中で、ルーキーや移籍組の選手達が良い活躍を見せてくれているのは頼もしい限りです。
島村拓弥は攻守両面で存在感を発揮しています。
ルーキーでは安藤智哉が本日J初出場を果たしました。
攻撃陣では東家聡樹に初ゴールが生まれれば一気に乗って行けると思います。

次節はアウェイでいわてグルージャ盛岡と対戦します。
連勝で順位を上げていきたいところです。


2021明治安田生命J3リーグ 第3節
FC今治 2-0 ガイナーレ鳥取
得点: 楠美圭史、武井成豪
会場: ありがとうサービス.夢スタジアム
観客: 1,392人

 

群青の航海―FC今治、J昇格まで5年の軌跡

群青の航海―FC今治、J昇格まで5年の軌跡

 

 

桜宮 feat. 百年目

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大阪に引っ越してきてから3年になります。
上方落語が好きな私にとって、大阪は街全体がテーマパークのようなものです。
大阪で生まれ育った人達には当たり前のことでしょうが、ずっと聴いてきた落語の舞台である街に住んでいるというのは今でも不思議な感じがします。
よそ者だからこその感覚なのかもしれません。

そんな落語ゆかりの地を少しずつ紹介していきたいと思います。
桜の季節なので、初回は大阪を代表する桜の名所である桜宮を選びました。
上方落語の大ネタ「百年目」の舞台となった場所で、櫻宮という神社にちなんでこのエリアは桜宮と呼ばれています。

「百年目」では、船場の大店の番頭が仕事を抜け出して東横堀の高麗橋のそばから船に乗り、大川を上って桜宮に花見に行きます。
店の営業時間に遊んでいるので、最初は花も見ずに船の障子を締め切っているのですが、酒が進むとだんだん気が大きくなってきて、障子を開けろ、となります。
この障子を開けるシーンがこの噺の聴きどころの一つです。

「さーーーっと障子を開けますというと、桜宮がひと目に見えます。花はちょうど今が満開で、薄紅の刷毛で流したような。(中略)千差万別の春景色でございます」

この場面、鳴り物がすっと止んで、噺家の情景描写で客に桜の咲き乱れている風景を想像させる演出が良いんですよねぇ。

「百年目」は、私が初めてきちんと聴いた落語の演目です。
桂米朝師匠が喜寿の際に開催された最後の大ホールでの独演会。
私はその時に演じられた「百年目」をテレビで観て感動し、落語が好きになりました。
言葉だけで客の脳内に情景を構築する落語という芸に衝撃を受けたものです。
初めて聴いた落語が米朝師匠の「百年目」でなかったら、こんなに落語にはまり込むことはなかったと思います。

この「百年目」という噺は、米朝師匠が最も難しいネタであると語っていたものです。
登場する色々な職業の老若男女を演じ分けなければならず、終盤の店の主が番頭に話しかける場面では聴衆に嫌味な印象を与えてはならない等、本当に演者の力量が必要な演目だと思います。

「人を使えば苦を使う、てなことを言うて、使う者には使われる者にはわからん苦しみがあるんやそうで」

マネジメントの難しさは今に通じるものがあると思います。
旦那の立場、番頭の立場、それぞれがそれを理解してこそ、現場はうまく回ります。
損な役回りになりがちな番頭ポジションの人がしっかりマネジメントをし、経営者の旦那ポジションの人がきちんとフォローするというのが理想なのでしょう。

「百年目」、深い噺です。

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FC今治、2021年シーズン開幕戦は黒星

J3リーグの2021年シーズンが今日開幕しました。

FC今治のホームのありがとうサービス.夢スタジアムでのロアッソ熊本との試合をDAZNで観戦しました。
今治にとってはJリーグで2年目のシーズン。
新たな航海の始まりとなる試合でした。

結果は0-1で敗戦。
J2昇格を目指すシーズンの初戦で勝ち点を得ることはできませんでした。

試合の流れとしては決して悪くはなく、攻撃も良い形で組み立てることができていたと思いますが得点には至らず。
そんな中でも、東家、島村、平岡といった新加入の選手が存在感を見せてくれました。
そしてルーキーの武井成豪、梁賢柱、髙瀨太聖が途中交代で投入され、ホームでの開幕戦でJリーグデビュー。
特に髙瀨は地元今治出身の高卒ルーキーで、途中出場でピッチに入った時の観客の大きな拍手が印象的でした。
これから思い切ったプレーを見せて欲しいです。

J2昇格を目標に戦う今シーズンですが、苦しいスタートとなりました。
次節はアウェイでアスルクラロ沼津と対戦します。
今日の試合から切り替えて、次は今季初白星を手にしてくれることを期待したいと思います。


2021明治安田生命J3リーグ 第1節
FC今治 0-1 ロアッソ熊本
会場: ありがとうサービス.夢スタジアム
観客: 2,236人(満員御礼)

 

 

2年目のJ3開幕前夜

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明日、J3リーグの2021年シーズンが開幕します。
昨年は新型コロナウイルス(いつまで新型言うつもりなんやろ)感染症拡大の影響で開幕が大幅に遅れましたが、今季は予定通り開幕を迎えられそうで一安心です。

FC今治Jリーグ昇格2年目。
今年こそJ2昇格を実現したいところです。

昨季はコロナ禍で正月以降今治に帰省できなかったため、ホームのありがとうサービス.夢スタジアムには一度も行くことができませんでした。
今年は何試合行けるだろうか……。

昨シーズンまでJ3にはガンバ大阪U-23セレッソ大阪U-23という関西の2チームが所属していましたが、昨年は参加を見合わせたFC東京U-23を含め今年からU-23チームはJ3リーグには参加しません。
というわけで、今年のリーグ戦では関西で今治の試合が観られなくなってしまいました。
私のような関西在住のファンにとっては残念です。

さて、いよいよ開幕前日ということで、今日は大阪天満宮に参拝してJ2昇格を祈願してきました。
私は天満天神繁昌亭に落語を聴きに行くたびに天神さんをお参りしているので、寺社の中では圧倒的に参拝回数の多い神社です。
天神さんは学問の神様ですが、合格祈願と昇格祈願は近しい感じがしないこともないですし、「四国のチームのことなんぞ知るかい」とはきっと仰らないでしょう。
それにこんな時だけよその神社を頼るのも義理を欠く気がします。
今年は大阪圏のチームとリーグ戦で戦うこともありませんし、何卒お見守りいただきたいです。

 

長田悠幸、町田一八「SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん 第16巻」

 【ネタバレあり】


SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん」の16巻が先週2月25日にリリースされました。
このブログでも何度も紹介していますが、近年では個人的に一押しの漫画。
脳内に音が聞こえるバンド漫画です。
しかも爆音で。

この16巻で、ついに本田紫織はバンドのメンバーに、ジミ・ヘンドリクスの霊の存在、そして27歳のうちに伝説を残せなければ死ぬという「CROSS ROAD」の契約について打ち明けます。
ジミが完成させた新曲を音楽界の遺産として残すことが自分の使命だと感じた紫織は、自分のバンドSHIORI EXPERIENCEを脱退して渡米し、「CROSS ROAD」の契約者達で組まれたバンドであるThe 27 Clubに加入することを決意したのでした。

ついに来ましたねカミングアウトの時が。
SHIORI EXPERIENCEのメンバーには本心を隠して去ろうとする紫織。
ジミと直接会話する能力を持つ川崎忍の橋渡しで誤解はある程度解けたものの、バンドを作った張本人が急に脱退して別のバンドに加入するということについてメンバー達は納得できるはずもなく……。

紫織の脱退宣言の翌日に行われた、バンドコンテストBTL(Bridge To Legend)の2次審査のライブが、この16巻のクライマックスです。
これまでのバンド活動の様々な場面を織り交ぜながらの演奏シーンの描写は、これぞこの作品の本領と言えるものですが、いつもの大興奮のライブ描写というものではなく、迫力の中から溢れ出てくるやり切れなさと切なさが堰き止められないという新たな体験(EXPERIENCE)でした。
長田先生、町田先生、どれだけ名シーン生み出してくれるんですか。

ということで、この後は待て次巻、となります。
The 27 Clubはこれからどういう進化を見せていくのか?
そして残されたSHIORI EXPERIENCEのメンバーの今後の活動はどうなるのか?
ラストシーンに無言で現れた青島すばる先生、今こそキレ散らかしてSHIORI EXPERIENCEのメンバー(無論紫織含む)を救ってやって下さい……。

あー、17巻が出るまでまた半年も待たないといけないという苦行……。