群青色の時間

遥かなるマスター・オブ・ライフ<人生の達人>への道

お菊井戸/お菊神社

昨日、兵庫県姫路市に行ってきました。

姫路とくれば、国宝であり日本初の世界遺産でもある姫路城が言わずと知れたシンボルです。

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確か中学生の頃だったと思いますが、一度姫路城を見物したことがありました。
今回はそれ以来の訪問でした。
様々な角度から眺めて色々な姿が楽しめる天下の名城ですね。
現存天守が残っているというだけでも値打ちがあるわけですが、これだけ立派で美しい城郭が保存されているということに胸を打たれます。

その姫路城の一角にお菊井戸と呼ばれる井戸があります。
怪談話「播州皿屋敷」に登場するお菊という女中が責め殺された井戸であるとされています。

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十枚一組の皿は基本アイテムとして登場させつつ、話を簡素化するためなのか、キャラやストーリーの設定についてはいくつものパターンが存在します。
お菊さんが、謀反を起こして城主の座を乗っ取ろうと企む青山鉄山の屋敷に女中として送り込まれた間者であり、それが露見したことから、十枚組の皿のうちの一枚を紛失した濡れ衣を着せられて殺害されるに至る、というのが有名な筋のようです。

落語にもこの皿屋敷という逸話に基づいた噺があります。
私が聴いたことのある落語の「皿屋敷」では、お菊さんは主の青山鉄山に言い寄られても拒み続けたために鉄山の恨みを買って殺されたことになっています。

他にも縁の場所として、姫路城の南方にお菊さんを祀ったお菊神社という神社があります。

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十二所神社末社で、城主・小寺則職の奥女中であったお菊さんが、則職の病気平癒を祈願するために十二所神社に参っていたといいます。
お菊さんの死後、則職が彼女の忠心を称えて十二所神社の境内に祠を建てて祀ったのがお菊神社の成り立ちとのことです。

<2020年2月撮影>