群青色の時間

遥かなるマスター・オブ・ライフ<人生の達人>への道

永井真理子

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昨日、神戸で行われた永井真理子さんのライブに行ってきました。
約10年に渡って音楽活動を休止されていましたが、2017年から活動を再開されており、現在全国ツアー中です。

永井真理子は平成初期に私が熱心に聴いていたミュージシャンです。
当時、小遣いの大半は永井真理子ビートルズ週刊ベースボールに費やしていました。
しかしながら予算の都合等の事情により、ライブには一度も行ったことがありませんでした。

四国の片田舎のティーンエイジャーだった私にとっては、永井さんはラジオの向こうの人、テレビの向こうの人、でした。
伝説の横浜スタジアムでのライブは、永井さんが週一で担当されていたNHK-FMの「ミュージックスクエア」という番組で話題にされているのを、異世界のイベントのような感覚で聴いていたものです。
余談ですが、今でもカープの試合を観に横浜スタジアムに行くと、「あの横浜スタジアムかー」と、ライブに行けなかった過去を毎回回想してしまいます(笑)。

ここ十数年はたまにベスト盤のCDを聴くくらいで、永井さんの情報を追うこともしていませんでした。
数か月前にネットを見ていたところ、永井さんが音楽活動を再開されていることを遅まきながら知りました。
ツアーで関西(神戸)にもやってくるということで、即座にネットでチケットを予約しセブンイレブンで発券。
まだ四国にセブンイレブンがなかった時代に聴いていた永井真理子のライブを観られる日が来るとは、正直思っていませんでした。
生きていたら驚くようなことも起こるもんですね。
ありがたいことです。

昨日は有休を取得して、万全の態勢で臨みました。
ライブは19時半からなので、仕事終わりでも大阪から間に合わないこともないんですが、あの永井真理子のライブが観られるという当日に落ち着いて仕事なんてしていられる気もしなかったので、早いうちに休みの申請を出していました。
万一仕事が長引くような事態が起こらないとも限りませんし。
学校は休めないけど仕事は休める、ライブに行くお金も自分で稼げる。
大人最高やないか!(笑)

会場の神戸VARIT.は、三宮にあるキャパ350人というライブハウスです。
来場者はおそらくほとんどが80年代、90年代にリアルタイムで聴いていた方々だと思われます。

昨日の1曲目は「23才」でした。
イントロが始まった瞬間、二十数年の時空を飛び越えて音が響いてきたようで、呆然としてしまいました。

そして、ラジオやテレビの向こうの人だった永井真理子が実在することにも軽く衝撃を受けました(笑)。
事前にCDやYouTubeで最近の音源を聴いていましたが、声も変わらないし動きもパワフルで驚きました。
干支で言うと私より一回り上でいらっしゃるとは思えません。
いや、永井さんだけじゃなくお客さんもめっちゃ元気でした(笑)。
エネルギーは伝染しますね。

いやーもう、最高のライブでした。
最高オブ最高です。
永井さんカッコ良すぎです。
つまり最高です。
最高以外の感想ないんかいという話やけども、ボキャブラリー枯渇するよ(笑)。
本当に行って良かった。
また必ず行きたいと思います。

新旧合わせて全部で20曲くらい歌われたと思いますが、「ハートをWASH!」と「Ready Steady Go!」あたりの盛り上がりが特に凄まじい。
代表曲の「ZUTTO」は、個人的にはB面扱いの「EVERYTHING」の方が好きなくらいなんですが、生で聴くと感動しますね、やはり名曲ですよ(単純)。
最新アルバムの「W」に収録されている「ORANGE」は、またステージでファンの前に立つ気持ちを歌ったものと思われますが、これも素晴らしい1曲です。

こうしてライブでご本人が歌ってくれることで、昔の曲も瑞々しさを失わないんだなぁと気づきました。
これからは80年代、90年代のCDを聴く時の印象も変わりそうです。
活動を再開してくれたことで、「思い出」になっていた楽曲がまた現役のナンバーとなって輝いています。
ポール・マッカートニーが何歳になってもライブを続けているのも、そういう意味では本当にファンにとってはありがたいことです。

終演後に、物販に立たれていた永井さんご本人と握手をさせていただきました。
「昔はライブに行くことができなかったんですけど、二十数年経って今日初めて来られて感激しました、ありがとうございます!」ということをお伝えしました。
永井さんは「当時は高校生くらいですか?」と聞いて下さったので、「そうですね、中高くらいですね」とか答えたんですが、何かよく覚えてない(笑)。
いやー、知人にWOWOWでの放送を録画してもらった横浜スタジアム公演をブラウン管(!)で観ていた頃は、永井真理子さんと会話する未来は予想もしてませんでした。
何回も言いますが、生きてたら良いこともありますね。
これからは健康にも気を遣ってちゃんとした生活をするようにします(笑)。

先日永井さんがツイートしていた「残りの人生を素晴らしいものにするのは自分のハート次第」(「ミラクル・ガール」の歌詞にかけていると思われます)という言葉を忘れず、進んでいきたいと思います。

ORANGE

ORANGE