群青色の時間

遥かなるマスター・オブ・ライフ<人生の達人>への道

高橋尚子

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一昨日の日曜日に出場した大阪・淀川市民マラソンには、シドニー五輪の金メダリストであるQちゃんこと高橋尚子さんが毎年ゲストで呼ばれています。
レース前日には90分に渡るトークショーが行われ、私も途中からですが見ることができました。

高橋さんは私の地元で開催される愛媛マラソンにも毎年お越しいただいています。
私は2年前の愛媛マラソンの前日の開会式で初めて高橋尚子さんをこの目で見たのですが、そのスーパースターのオーラに圧倒されました。

淀川でも愛媛でも、レースに参加しているランナーと次々にハイタッチするなど、大会を盛り上げてくれています。
レース中に所々で高橋さんも周りのランナーに声を掛けながら走ります。
一陣の風のように走り抜けていく様が印象に残っています。
無論、ご本人にとっては軽ーく流している程度でしょうが、「この人、背中に羽が生えてて宙を飛んでんじゃないの!?」と思うくらい、軽やかで美しい走りです。

五輪で金メダルを獲得して、国民栄誉賞にも輝いたスター選手が、全国各地の大会で市民ランナーと同じ場所に立って、走って、エールを送ってくれる。
高橋さんを見ていると、本当にマラソンという競技が好きで、それを世に広めたいという熱意が伝わってきて、毎回頭が下がる思いです。
Qちゃんスマイルと言われる笑顔で、現役時代からストイックさを感じさせない人でしたが、マラソンというのは楽しい競技だということを万人に伝えることができるキャラクターこそ、ある意味天賦の才かもしれません。

高橋さんだけでなく、元オリンピアンの方々が各地のマラソン大会にゲストとして呼ばれたり、場合によっては一緒にフルマラソンを走ったりされています。
五輪出場経験のある人と一緒に競技ができるというのが、マラソンの醍醐味の一つだと思います。
野球やサッカーなら、元プロ選手と一緒に試合をしたりはまずできません。
しかし、マラソンは私のような完走で上出来レベルのランナーでも、メダリストと同じレースで走ることができるんです。
これってとても夢のあることじゃありませんか?

「マラソン大会に出る」と言うと、「何でお金を払って疲れることをしなきゃいけないんだよ」とよく返されます。
まあ正直私も、一昨日なども淀川の河川敷でバーベキューをしている人達を走りながら横目で見て、「あー、あれが正しいお金の使い方かもな」とか思いましたよ(小声)。
練習不足なせいもありますが、滅茶苦茶疲れるし、足も痛くなるし。

しかし、走り終わって少し時間が経つと、また大会に出たいと思ってしまうんですよね。
各地のマラソン大会に出場するための抽選の倍率が毎年高いままなのは、何度も走るリピーターがいる証拠です。
一度走るとなぜかまた走りたくなるというのは、多くの人に見られる現象のようです。

どうですか、あなたも走りたくなってきたでしょう?(笑)