横浜高で甲子園春夏連覇。
しかも夏の決勝戦で無安打無得点試合達成という超高校級(最近この言葉聞かんなぁ)のスーパーエースでした。
ドラフト1位で入団した西武では1年目から最多勝投手に。
世紀末の球界に現れた大スター。
まさに平成の怪物という名が相応しい活躍ぶりでした。
松坂が初めて神戸で登板した試合は、グリーンスタジアム神戸(現・ほっともっとフィールド神戸)で観戦しました。
注目はやはり5年連続首位打者(当時)のオリックス・イチローとの対決。
西武ドーム(現・メットライフドーム)での初対戦ではイチローから3三振を奪い、「自信が確信に変わった」とコメントしていた松坂。
神戸での初登板でも完封ペースの快投を見せていましたが、それを阻んだのがイチローでした。
9回に松坂から本塁打を放ってホームのグリーンスタジアムで意地を見せたイチロー。
私はこのシーンにプロ野球の新時代到来を強く感じました。
尚、この本塁打はイチローのキャリア通算100本目のアーチ、そして松坂から打った唯一の本塁打となりました。
現地で観戦できたことは野球ファン冥利に尽きます。
松坂は西武で日本シリーズ優勝、ボストン・レッドソックスでワールドシリーズ優勝、そしてワールドベースボールクラシック(WBC)では日本代表として2度優勝しています。
ちゃんと調べていませんが、恐らくこの3つのタイトルを獲得している選手は松坂大輔ただ一人でしょう。
甲子園では春の選抜大会と夏の選手権で優勝しているわけで、この5つのタイトルを獲る選手はこの先も現れないんじゃないかと思います。
(※2021/10/20追記: 上原浩治もでした。大変失礼致しました)
正直、プロのキャリアの引き際は誤ったと個人的には思っていますが、球史に残る大投手であったことは間違いありません。
日本に生まれてリアルタイムで松坂大輔の活躍を体験できて光栄でした。
本当にお疲れ様でした。