群青色の時間

遥かなるマスター・オブ・ライフ<人生の達人>への道

フレッシュオールスター@坊っちゃんスタジアム

今日はプロ野球フレッシュオールスターをテレビ観戦。

MVPは先制本塁打を放ったヤクルトの内山壮真捕手でした。
今日の会場は私の地元・愛媛の坊っちゃんスタジアム松山市)で、ヤクルトの名捕手・古田敦也さんが通算2000安打を記録した球場。
その時は土日の2連戦(ヤクルト対広島)で、当時今治に住んでいた私も現地で観戦していました。

開幕前には松山に来るずっと前に2000本に到達していると誰もが思っていましたが、この年の春の古田は打撃が不調。
大台まで残り2本という状況で松山にやってきました。
土曜日に1安打を放って1999本。
残り1本で日曜日の試合を迎えます。

この試合の6回裏の第3打席。
ライトスタンドからは古田のヒッティングマーチが鳴り響き、さらにそれをかき消すような拍手、歓声、うなるような声が混ざり合って騒然とした空気が球場を包んでいました。
あんな異様な雰囲気の球場は後にも先にも経験したことはありません。
大竹寛の投じた球を古田が芯で捉えると、痛烈な打球が三塁手新井貴浩のグラブを強襲し、ボールがファウルグラウンドを転々とする間に古田は二塁に到達。
私はカープファンで、敢えて書かせていただきますが、ボールをはじいたのが守備に難がある新井さんだったので、記録が安打になるか失策になるかはかなり微妙な判断であると思われました。
観客が固唾を呑む中、スコアボードに灯ったランプは「H」。
大卒社会人出身者としては史上初の2000本安打が達成された瞬間でした。
記念のボールにその場でサインを入れ、惜しげもなく外野席に放り込むという観衆啞然の一幕も。
ボールは小学生くらいの男の子が拾ったようで、親御さんと一緒に試合後に古田さんに直接返却に行くも、古田さんは「それは君が持っていて」と言って改めてプレゼントするという様子が後日テレビでも放送されていました。

そんなドラマがあった坊っちゃんスタジアムで今日、ヤクルトの捕手である内山が打撃でアピールしてMVPというのはなかなか感慨深いものがありました。
まだ19歳の新鋭、これからが楽しみな選手ですね。

オールイースタンを率いた三木肇監督(楽天)が試合後の勝利監督インタビューで、坊っちゃんスタジアムのことを「素晴らしい球場」だと評してくれました。
三木さんも現役時代はヤクルトで過ごされた方で、ヤクルトと関わりの深い坊っちゃんスタジアムにも愛着を持ってくれているのかもと思うと愛媛人としては嬉しくなります。

尚、来年はオールスターゲーム坊っちゃんスタジアムで開催されます。
地方球場最多の3度目の開催。
松山市の誘致能力凄いわ。