群青色の時間

遥かなるマスター・オブ・ライフ<人生の達人>への道

ドラマ「トクサツガガガ」が面白い!

NHK総合で金曜日午後10時からのドラマ10という枠で放送されているドラマ「トクサツガガガ」をご存じでしょうか。

ビッグコミックスピリッツ」で2014年から連載されている同名の漫画が原作です。
連載開始当初からスピリッツで読んでいたので、この作品が実写ドラマ化されると知って注目していました。

これが、期待以上に素晴らしいドラマになっているんです。

<以下、若干のネタバレがあります>

主人公の仲村叶(なかむら・かの)は、子供向けの特撮番組好きの20代半ばの女性会社員。
会社では特オタ(特撮オタク)であることをひた隠しにしている隠れオタクです。
幼少の頃から一般的に男児が好む番組を観ることを母親に咎められながら育った反動で、こじらせ気味のオタクになってしまった仲村さんの日常を描いた、基本コメディの作品です。

ドラマの放送が始まってから、ネット上で人気が沸騰しています。
特に、オタクあるある的な描写が共感を得ているようです。

私も興味を持ったことは掘り下げるタイプであり、オタク気質はあると自覚しているので、そのあたりに面白さを見出しています。
ただ私の場合は、主な守備範囲が野球、サッカー、音楽といったところで、特に隠すこともなく生活してきていますけど。
とは言うものの、周りの人達に入れ込みすぎだと引かれている可能性はあります(笑)。
球場の跡地とか見に行って何が面白いのかわからない、とよく言われるんですが、遺跡と同じで、その場に立って往事に思いを馳せるだけで楽しいと思うんですけどねー。
そもそも、大抵の人は遺跡で妄想したりもしないようなので、ちょっと立ち位置が違うのかもしれません。

少々話が逸れましたが、このドラマ「トクサツガガガ」は原作のファンとしても大満足の出来になっています。
脚本も原作を尊重していながら、ドラマのオリジナリティもあり、そのバランス感覚が出色です。
主演の小芝風花さんは原作の仲村さんより若いイメージでしたが、もはやこの人以外は考えられないというくらいはまり役ですね。
若い役者さんですが、素晴らしい演技を見せてくれています。

一方、劇中劇の特撮ヒーロー番組部分には実際の特撮界のスターが起用されているらしく、特撮ファンからの評価も高いようです。
そんなわけで今、NHKが大絶賛されています。

先週の放送では、終盤で特オタ、ドルオタ(アイドルオタク)、アニオタ(アニメオタク)の合同カラオケの様子が描かれました。
このカラオケの場面は、昨年末から大ヒットしている映画「ボヘミアン・ラプソディ」のラストのライブエイドのシーンに匹敵するインパクトでした(笑)。
そこに至る流れも含め、この第4話では、「神回」とはこういうものを言うんだなということを実感させていただきました。

今回のドラマは全7回で、先週金曜日の放送が4回目でした。
あと3回で終わってしまうというのが寂しい限りです。
興味を持たれた方には、今からでも是非観ていただきたいと思います。