群青色の時間

遥かなるマスター・オブ・ライフ<人生の達人>への道

越後の笹飴

夏目漱石の「坊っちゃん」に笹飴という菓子が出てくる。
ある日、主人公が実家の婆やである清(きよ)の夢を見る。

「清が越後の笹飴を笹ぐるみ、むしゃむしゃ食っている。笹は毒だからよしたらよかろうと云うと、いえこの笹がお薬でございますと云って旨そうに食っている」
先週新潟県に出張した折に「坊っちゃん」のこのシーンを思い出した。

笹飴とは実在の名物なのだろうかと土産物売り場を探したらすぐに見つかった。
しかも、パッケージに漱石先生のイラストがあしらわれている。
乾燥させた笹の葉で挟まれた平べったい飴で、本当に昔ながらの菓子、という風情の香りと味を楽しめる。

尚、笹は毒か薬か知らないが食っていない。