神戸ルミナリエに思うこと
土曜日に神戸ルミナリエを見物してきました。
阪神・淡路大震災の鎮魂・復興祈念のために開始されたルミナリエは、今年で24回目となります。
私が前回ルミナリエを訪れたのは10年ほど前だったと思います。
その時とは随分印象が変わりました。
一番大きな要素は、電球が白熱灯からLEDに変わったことでしょう。
以前は白熱灯自体のオレンジがかった光が主体でした。
それがLEDになって、配色がクリアになったように感じました。
白熱灯の柔らかい光も味がありましたが、LEDの白い光も加わってより鮮明で現代的なイメージになりました。
すっかり冬の神戸の風物詩となったルミナリエ。
しかしながら、やはり警備や交通規制にコストもかかるため、運営は楽なものではないと思われます。
入場料を取ったりもしていないですし、あれだけの人が集まるイベントでありながら、なかなか辛いところもありそうです。
それでも続けられるのは、観光地としての集客力と、大都市の体力があってこそ、というところでしょうか。
とは言え、会場のあちこちで募金を募るなどして、存続への協力を呼び掛けています。
現金だけではなく、今話題のPayPayでも募金ができるようになっていました。
LEDやら電子マネー募金やら、ルミナリエも色々な面で、この10年ほどで大きく変わったんですねー。
平成初期に起こった大災害がきっかけで始まったルミナリエは、改元される来年も恐らく開催されるものと思います。
相当な費用が必要であり、尚且つ期間中は地元住民に不便を強いながらも、多くの人達に支持されてここまで存続してきた行事です。
誰もが笑顔でルミナリエを見て楽しめる、そういう平穏な日常が続くことを望む一方で、震災の鎮魂・復興祈念というのが元来の趣旨であったことは忘れないでおきたいと思います。
多分それが、神戸ルミナリエというイベントを続けていくことの最大の意義だから。