群青色の時間

遥かなるマスター・オブ・ライフ<人生の達人>への道

五代友厚(大阪市中央区)

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「浜」というと一般的には海岸のことですが、大阪では古くから川べりのことも浜と呼んだようです。
落語にもよく「○○の浜」というような言葉が登場しますが、何気なく出てくるこういった地名の端々に水都大阪の歴史を感じます。

3日前の記事に書いた落語の演目の「淀の鯉」と「一文笛」にもそういった地名が見られます。

「淀の鯉」で登場人物達が船に乗るのが鍋島の浜。
堂島川端で、かつて鍋島藩蔵屋敷があったことからこう呼ばれていたそうです。

「一文笛」で洋行帰りの医者が開業している地が北浜。
土佐堀川に面し、大阪を代表する商業エリアである船場(大阪を舞台にした落語に出てくる商家は大体船場にある)の北端に当たります。
地下鉄や京阪電鉄の北浜駅の周辺を北浜と呼ぶことが多いように思いますが、町名としては淀屋橋駅あたりまでの一帯が北浜です。

北浜のランドマークとも言える大阪取引所の前に立つのが五代友厚の像です。
薩摩出身の五代は、明治期の大阪経済発展に多大なる貢献をしたことを湛えられ、ここに銅像が建てられています。
まだ見に行ったことはないのですが、大阪商工会議所にも五代の銅像があります。

今週末から始まる大河ドラマ「青天を衝け」では、ディーン・フジオカさんが五代友厚(才助)を演じられることが本日発表されました。
五代のことはよく知らないので(汗)、この大河をきっかけに少し勉強しようと思います。

(2020年8月撮影)