群青色の時間

遥かなるマスター・オブ・ライフ<人生の達人>への道

平成から令和へ

5月1日からの新元号「令和」が発表されました。

これまでの元号は中国の古典から採用されていましたが、今回は万葉集からだそうです。
我が国の書物からというのは史上初ということです。
当時の天皇の歌も収められた万葉集が編纂された時代(それこそ日本で元号が始まった頃)から千数百年の時を超えて、同じ天皇家が存続していて、その元号の引用元になるというのは、ロマンがありすぎて目眩がしそうです。

令和の令は「令月」という言葉から取られています。
令月とは、「めでたい月」という意味。
また、陰暦二月の異称でもあるとのことです。
如月だけじゃなく、令月という呼び方もあるんですね。
次期天皇となる皇太子殿下のお誕生日が二月であることを踏まえているのでしょうか。

元号の発表で、いよいよ新しい時代のスタート間近という雰囲気になってきました。
そして、平成はあと1か月で幕を閉じます。

平成という元号が発表されたのは昭和64年1月7日。
私は小学生でした。
当日は昭和天皇崩御したことで学校は臨時休校になりました。
天皇陛下が亡くなった場合は休校になるというのは事前には知らなかったので、朝起きて休みだと言われて驚いた記憶があります。

父親は普段通り仕事に行ったと思います。
母親は何か用事があったのか、よく覚えていませんが、この日は祖父母の家で1日を過ごしました。

祖父母の家のテレビで新元号発表をリアルタイムで見ていましたが、昭和が終わって「平成」になるということに、子供ながらに少なからず違和感を感じたものです。
祖母に「明日から平成1年になるん?」と聞いたら、「平成元年言うんよ」と教えてくれました。

その日は昭和天皇崩御という重苦しい空気の中での新元号発表でした。
今日の令和の発表は、おめでたい雰囲気で皆が盛り上がっていて、なんだか嬉しくなりますね。
今回は光格天皇以来、約200年ぶりの譲位となりますが、多くの人が祝福の気持ちを持って次の時代を迎えられるというのは素晴らしいことではないでしょうか。

残りの平成の御代を味わいながら、令和の時代を待ちたいと思います。

 

万葉集(現代語訳付)

万葉集(現代語訳付)