群青色の時間

遥かなるマスター・オブ・ライフ<人生の達人>への道

鳴海球場跡地

球馬鹿の私は、野球の試合をやっていなくても球場を見に行ったりすることがあります。
そういう話をすると、多くの人は「ちょっと何言ってるかわからない」というサンドウィッチマン的なリアクションを隠しません。

でも考えてみて下さい。

ローマを旅行する人は、闘技が行われていなくてもコロッセオを見に行きますよね?
それと全く同じことなのです。

え?
いやいやいや、全く同じですって。

私の場合、試合どころか、何なら球場自体がなくなっていても行ったりしています。
これがなかなか共感を得られないんですよねー。

というわけで(?)先日、名古屋市緑区の鳴海球場跡地を訪れました。
現在は名鉄自動車学校という教習所になっています。
名古屋鉄道グループなのに自動車学校。
鉄道を使わなくても生活できる人を増やそうとしているという、一見不合理にも見える部分に哲学性を感じずにはいられません。

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鳴海球場は名鉄が運営していた球場です(開場当時は愛知電気鉄道)。
スタンドの一部が残されており、往時を偲ばせます。

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事前に電話で見学可能な日時を確認して申し込めば、教習所内の記念プレートを見学させてもらうことができます。
かつてホームベースがあったあたりに記念プレートが設置されています。

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この鳴海球場跡地は以前も行ったことがあったのですが、その時は申し込みをしていなかったので、外から眺めただけでした。

鳴海球場は、かつては大リーグ選抜のメンバーとして来日したルー・ゲーリッグベーブ・ルースもプレーした場所です。
そして1936年には、日本初のプロ野球の試合が行われた、日本野球の聖地です。

開場当時は、両翼106m、中堅132mという広大なグラウンドを有する球場だったそうです。
外野手にとっては地獄のようなフィールドですね。

また、敷地外ですが外野側に回ると、グラウンドレベルより高くなっている道路から球場跡の全景が見渡せます。
鳴海球場跡地を訪れた際には是非、センター方向からホームベースやマウンドその他があったであろう場所を眺めて、球場の在りし日に思いを馳せていただきたいです。

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<2019年2月撮影>